サンドペーパーの種類と目の細かさ
サンドペーパーの種類と目の細かさ
ちまたには様々な見掛けの異なるサンドペーパーがあふれかえっていますね。
店頭では、「何番のサンドペーパーを使うんですか?」という質問をよくされます。
■下地を整える
白木やプラスティックの下地を整えて、きれいに塗装をするためには
#240~320の黄土色のサンドペーパーを使うのが一般的です。
スムーズな面は#320でも十分ですが、
ザラザラした小口は#240を使ってくださいね。
思い切り強く押し当ててサンディングするのは NO!
#120番の代用にするならかまいませんけれど。
あまり気になるほどの凸凹があれば木材用のパテを詰めて、
乾いてから再度サンドペーパーで表面を滑らかにしてください。
最近は皆さんが忙しくなったからか、
あまり丁寧に下地を整える方が少なくなったようですが、
下地処理はひと手間かけると作品のレベルを一気に高めてくれます。
シンプルな作品ほど下地処理は大切です。
■水研ぎ
デコパージュの場合は、シーラーで下処理したプリントをグルーなどで素材に貼り、
ニスなどのメディウムを、乾いては塗りを繰り返して厚塗りします。
その途中でメディウムが表面張力で弾かれてスリップすることを防ぐために
乾いた表面に水をつけてサンディングをします。
最初は10~15回塗ってから、次からは5~10回ごとにサンディング。
この作業を水研ぎといいます。
平らに均す目的ではないので、削るのではなく小傷をつけるつもりで充分。
使うのは耐水ペーパーの#400~600。
仕上げでは#1000位まで細かくします。
最近は曲線も磨きやすい布製のサンドペーパーも便利です。
スポンジの本体(スポンジパッド)にマジックテープのように貼り付けて使います。
箱などの角の丸みに最適!
なんといっても耐水ぺーパーよりも耐久性があります。
ポリクレイや銀製品など、アクセサリーなど繊細な作品の磨きにはサンディングスポンジが使われています。
好みのサイズに切って使うので使い勝手がよく、適度な弾力があるので優れものです。
布ほどの耐久性はありませんが、汎用範囲が広いサンドペーパーです。
■最高のお助けアイテム
最後がニス仕上げであれば、上記のサンディングでもう充分ですが、
デコパージュの仕上げで、地味ですが根強い人気の仕上げに使われるスチールウール。
サテン仕上げ(半艶)の場合、最後にスチールウールを少量取って輪を描くように磨きます。
スチールウールは0000番、つまり10000番?
柔らかな艶が出て、とても上品な風合いに仕上がります。
乾いた布で拭き取って、ワックスをかければ完成!
完璧にフラットになっていなくても、強い光沢がないので
綺麗な仕上がりになったかのように錯覚させてくれます。
錯覚というものは、なんとも最高なお助けアイテムですね。