本金箔・本銀箔を楽に貼る② テクニック編-1
本金箔・本銀箔を楽に貼る② テクニック編-1
箔を貼るといっても貼り方はさまざま!
接着方法も、仕上げもいろいろ!
箔の表現方法って幾通りものバリエーションがあるんです。
箔専用ののり(パステ100)は濃いと筆のスジが出てしまうので
その場合は皿などに取り分け、減った水分を補うつもりで1~2滴の水を加え
滑らかになるまでまぜてから使いましょう。
■広い平面にパステ100(箔用のり)で箔を貼る
素材の下地を整え、パステ100を平筆で箔を貼る部分にスジがでないよう均等に塗ります。
1分ほど待って乾いて透明になったのを確認し、箔を載せて押さえます。
柔らかいナイロン筆や布で密着させてポリウレタンニスなどを塗って表面を保護します。
■広い平面に両面接着シートで箔を貼る
両面接着シートの場合は裏紙を剥がして素材に貼り付け、
剥離紙をはがして上に箔を載せ、密着させます。
この時の箔が曲者!
ベテランの方々の使う竹製の箔ばさみなんて、いきなり使いこなせるわけもなく
指にペビーパウダーを少し付けて箔をそっとつまんで貼るのがせいいっぱい。
洋箔と呼ばれる箔は様々な金属を含んでいて、厚みもあるので慣れればなんとかなりますが、
本金箔なんて超薄いので、そっと触っただけでピリッと敗れてしまうことも。
果たして何枚ボロボロにすれば貼れるのか(泣)
そんな方へのお助けアイテムはパステ!
金も銀も含有率の高い本金箔と本銀箔です。
台紙に軽く貼りついているので、無駄もなく綺麗に貼り付けることができます。
少々お高いのですが、端の端まで余すことなく使えるので
まず失敗しないことと、隅々まで使えるのでロスとストレスを考えるとお得かも。
広い部分は箔を重ねながら貼りますが
合わせ目がうっすら線で感じることがあります。
これは箔ならではの味わいです。
■パステ100(箔用のり)で線を描く
OPPの袋を切って丸め、先の細い円錐状のジョウゴを作り、
パステ100(箔用のり)を入れます。
これはスイーツのアイシングなどで使われている技法です。
袋の後ろを折ってテープで閉じて、軽く押しながら素材の表面に線を描きます。
盛り上がって厚みがあるので、乾くのに時間がかかります。
白い部分が残ってないことを確かめることが重要です。
強弱をつけながら一気に描くほうがうまくいくような気がしますが、
その反対にブルブルと震える線も味わいがありますね。
乾いたら箔を載せて筆や柔らかい布で丁寧に密着させ、不要な箔は筆などで払い落とします。
掻き出す力が強くて箔を傷つけないようにするには、筆先の長さが短いナイロン筆がお薦めです。
筆でお習字のようにパステ100を塗ることもできますが、厚みや筆運びのスジは見えても
濃淡のグラデーションは表現できません。
ただし、パステを使って軽くポンポンと叩くようにすればべたッとつかないので、
まだらに貼ることもできますが、力加減が微妙なので製造ロットによってはうまくいかないことも。